意味が無いわけではない?!コラーゲン摂取の真実
1.コラーゲンは吸収されない?
コラーゲンドリンク、サプリメント、薬局やコンビニでたくさんの美肌を謳った商品が並んでいます。テレビや雑誌で特集され、美肌効果が期待されている反面、全く効果が無いという意見もあります。それは、コラーゲンはいくら摂取しても消化、吸収する際に全て分解され、アミノ酸になってしまうからです。肌の真皮に届く前に分解されてしまっては、全く意味がありません。科学的にそのことは証明されているのに、なぜ未だこんなにコラーゲン商品が市場を賑わしているのでしょうか?
2.思い込みの力!?プラシーボ効果で美肌
体内に取り込むことではコラーゲンは残りませんが、実際、コラーゲン入りの化粧品を使用してみると、ハリやつやのある肌を導いてくれます。そういった体験やコラーゲン、という言葉自体が摂取することで満足感、自信を生み出し、女性の思い込みに働いてくれるのではないでしょうか。なんだかキレイになったみたい、と思うことでプラス思考になったり、もっとキレイになるために努力しようという気持ちにさせてくれます。こういった現象が少なからずコラーゲンを摂っている人はキレイという結果に結びついたのかもしれません。
3.最新の研究結果から検証
コラーゲン摂取が全く無意味ではないことが最新の研究結果に出ていることが分かりました。それは、コラーゲンと骨粗しょう症の関係のデータからです。骨粗鬆症では、骨の分解が進んで、骨量が減ってしまいますが、カルシトニンというホルモン剤とともにコラーゲンを与えると骨の分解が抑制されることが分かったそうです。また、関節症患者52人にコラーゲンを食べてもらったところ、痛みの程度が軽くなるという効果が認められたそうです。また、コラーゲンを摂取すると、髪の毛の一本一本が太く、ハリのあるものになったり、高血圧予防に繋がることも研究結果に出ているそうです。美肌と直接は結びつきませんが、身体の健康に対してはとても大きな効果がありそうですね。
3.摂るほうが摂らないよりもいい?
コラーゲンは分解されるのに、どうしてこのような結果が出たのでしょうか?仮説としては、摂取したコラーゲンがアミノ酸に分解され、体の必要なところに運ばれてコラーゲンに組み立てられる可能性があるというものがあります。また、コラーゲンが分解される過程で作られるペプチドやアミノ酸が、コラーゲン合成の促進や、分解抑制の信号の働きをしているとも考えられているようです。はっきりしたことは分かっていませんが、コラーゲン摂取が一概に無意味とは言えないようですね。何もしないよりはそういった健康や美容に気を使うと言う意味でコラーゲンを前向きに摂取しても悪いことはないのではないでしょうか。
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