カロリーゼロにも太る危険性がある?人工甘味料の真実
1.増え続けるカロリーオフ商品

ノンカロリー、カロリーオフ、カロリーゼロを謳ったソフトドリンク、お酒の供給は年々増え続けています。それは、メタボやダイエットを気にする成人による需要があるからです。このような商品には砂糖の代わりに人工甘味料が使用されています。甘いのにカロリーが無いという摩訶不思議な物質。カロリーを気にする人々からすれば、夢のような甘味料ですが、この人工甘味料にはどうやら大きな落とし穴があるというのです。これは、人工甘味料が普及する当初から論争になっていた問題だというのですが、最近になって再び問題が提起されるようになりました。それは、私たちの健康に大きな影響を起こし兼ねないというのです…。
2.人工甘味料の落とし穴

世界で最も普及していながら、一番論争を呼んでいる人工甘味料はアスパルテームです。サッカリンをはじめ、チクロ、ソルビトール、スクラロース、キシリトール、パラチノース、エリスリトール、アラビノース、アセスルファムK,マルチトール、トレハロース、ステビアなど、その種類はいろいろありますが、問題とされているアスパルテームとは、1965年に米・サール薬品が化学的に合成した人工甘味料 です。(正確にはアミノ酸ではなく、ジペプチドという化合物)砂糖の約200倍の甘みを持ち、カロリーはありません。ところが、ここ最近のうちに「カロリーゼロ飲料は通常の炭酸飲料にはない害を含み、太る可能性もある」とテキサス大学のヘレン・ヘイズダ教授が米国糖尿病学会議で発表しました。教授は9年半もの歳月をかけて、474人の成人男女の健康や食習慣などを記録し続けたそうです。長きにわたる調査により、ダイエット系飲料好きの人はそうでない人と比べると70パーセントも速くウエストのサイズが大きくなることがわかったそうです。しかも、一日に2缶以上飲む人は、ほとんど飲まない人と比べると胴回りが大きくなる割合が5倍だったというのです。ダイエット飲料を摂取するかしないかで、これだけはっきりと結果に現れるということは、彼らの食生活や運動、喫煙、社会的地位など様々な要因を考慮しても、ダイエット系飲料によって太りやすくなるということは間違いないようです。さらに研究者らはネズミを使った実験も行い、カロリーを抑えた飲料に用いられるアスパルテームが、糖尿病の初期段階に起こりやすい膵臓(すいぞう)内の損傷に少なからず影響を与えているということが判明しました。ヘイズダ教授によると、「人工甘味料は食欲を促進させ、満足感を感知する脳の細胞に損傷を与えます。砂糖のような自然の糖分の不足により、さらに甘いものへの欲求が増すのです」ということです。
3.気をつけるべきこととは?
このように、人工甘味料はカロリーがゼロでも副作用はゼロではないということが警告されています。最近はふと手にしたものに偶然にも人工甘味料が含まれていることも少なくありません。ガムや飴にも当たり前のように含まれています。神経質になることはありませんが、健康のためには、あまり人工甘味料には頼らず、例えば飲むものをソフトドリンクからお茶や水に、カロリーゼロやオフのデザートをフルーツに変えるなど、なるべく自然のものを摂取することから始めてみてもいいのではないでしょうか。
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